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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻13号

1972年12月発行

特集(増刊号の)5 尿路・性器疾患の化学療法(感染症と腫瘍)

Ⅲ.尿路・性器悪性腫瘍の化学療法

膀胱腫瘍の化学療法

著者: 小川秀弥1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.213 - P.220

文献概要

はじめに
 "癌を薬剤で治癒させる"ということが癌化学癌法の理想であることはいうまでもない。
 近年,感染症に対する化学療法はめざましい発展をとげたが,癌に対する化学療法も1964年にNitrogen Mustardの有効性が報告されて以来1),今日に到るまで種々の抗腫瘍剤が開発され,改善されて徐々にではあるが進歩しつつある。しかしながら現在用いられている抗腫瘍剤はいずれも副作用が強く,その有効量を系統的に投与することは不可能である。したがつて現段階では,化学療法のみで腫瘍を根治させることははなはだ困難なことであり,手術や放射線療法との併用治療が行なわれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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