文献詳細
図譜・365
文献概要
【症例1】K.S.,79歳,男子。
約5年前より排尿困難を訴えるようになり,時々尿閉をきたし,その都度近医に導尿を受けていた。2年前よりは尿閉のため導尿を毎日行なつていたが,昭和46年5月18日手術を希望して来院,同日入院した。直腸診にて前立腺は超鵞卵大で,そのbasisはふれない。IVP (第1図)にて上部尿路には異常を認めないが,その際の膀胱撮影にて一見膀胱腫瘍のごとき巨大な陰影欠損を認めた。尿道撮影(第2図)では後部尿道の著明な延長と圧迫による扁平化がみられた。前立腺肥大症第Ⅱ度と診断して,6月2日combined methodにてSubcapsular prostatectomyを行なつた。術後経過は順調である。第3図は摘出前立腺で大きさ8.5×9.5×6.5cm,重量253gで,組織学的にはbenign prostatic hyperplasiaであつた。
約5年前より排尿困難を訴えるようになり,時々尿閉をきたし,その都度近医に導尿を受けていた。2年前よりは尿閉のため導尿を毎日行なつていたが,昭和46年5月18日手術を希望して来院,同日入院した。直腸診にて前立腺は超鵞卵大で,そのbasisはふれない。IVP (第1図)にて上部尿路には異常を認めないが,その際の膀胱撮影にて一見膀胱腫瘍のごとき巨大な陰影欠損を認めた。尿道撮影(第2図)では後部尿道の著明な延長と圧迫による扁平化がみられた。前立腺肥大症第Ⅱ度と診断して,6月2日combined methodにてSubcapsular prostatectomyを行なつた。術後経過は順調である。第3図は摘出前立腺で大きさ8.5×9.5×6.5cm,重量253gで,組織学的にはbenign prostatic hyperplasiaであつた。
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