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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻4号

1972年04月発行

原著

尿管癌の術後発生した前部尿道の乳頭状腫瘍症例

著者: 小柳知彦1 工藤哲男1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.319 - P.322

文献概要

緒言
 膀胱腫瘍に尿道腫瘍が続発することは必ずしも稀なことではなく,Cordonnier1),Ashworth2)らによれば,全膀胱腫瘍の約4%にみられたと報告している。特に多発性傾向の強い膀胱腫瘍で,後部尿道にも同様な腫瘍が発生していることは度々であり,また膀胱全剔の際に後部尿道を残すと,ここに度々再発をみることもよく知られている(辻3))。しかしながら,腎盂・尿管腫瘍の手術後同様の腫瘍が尿道,殊に前部尿道に再発した例は極めて稀なことと思われ,内外の分献にもその記載は少ない。以下,最近われわれが経験した尿管腫瘍に続発せる前部尿道移行上皮癌の1例を報告し,若干の考案を加えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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