文献詳細
カラーグラフ 腫瘍シリーズ・6
文献概要
1.乳頭状移行上皮癌(Papillary Carcinoma)
【症例1】38歳,男,出版社経営。
なんらの自覚症状もなかつたが,生命保険の検査で血尿を指摘されて入院精査。腎(実質)腫瘍の臨床診断で昭和41年1月,左腎摘除し,標本に割を入れてはじめて腎盂腫瘍と判明したもの。手術所見では上半分の腎周囲に腎周囲炎による軽度の癒着があり,腎は通常の大きさであるが,上極近くは表面にやや凹凸があり粗である。腎門部リンパ節腫大を触れず。腎盂腫瘍は組織学的には乳頭状癌Grade Ⅱで,腎髄質への浸潤を認める。放射線療法,制癌剤の併用は行なわなかつた。
【症例1】38歳,男,出版社経営。
なんらの自覚症状もなかつたが,生命保険の検査で血尿を指摘されて入院精査。腎(実質)腫瘍の臨床診断で昭和41年1月,左腎摘除し,標本に割を入れてはじめて腎盂腫瘍と判明したもの。手術所見では上半分の腎周囲に腎周囲炎による軽度の癒着があり,腎は通常の大きさであるが,上極近くは表面にやや凹凸があり粗である。腎門部リンパ節腫大を触れず。腎盂腫瘍は組織学的には乳頭状癌Grade Ⅱで,腎髄質への浸潤を認める。放射線療法,制癌剤の併用は行なわなかつた。
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