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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻7号

1972年07月発行

手術手技

膀胱拡大術

著者: 百瀬俊郎1 尾本徹男1

所属機関: 1九州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.555 - P.561

文献概要

まえがき
 膀胱壁の高度瘢痕化と弾力性喪失により,容量のいちじるしく減少した萎縮膀胱の治療としては,腸管を利用する膀胱拡大術が化学療法の発達とともに一般化し,幾多の改良が加えられてきた32,38)。その他には辻教授らによる補愼再生力を利用する方法40,42),有茎腹膜弁7,25)を用いる方法があるにすぎない。
 腸管を利用する術式としては,従来Scheele(1923)16)の小腸環膀胱吻合に代表される,腸管をそのまま用いるclosed loop法と,Tasker (1952)18)の小腸片膀胱吻合に代表される,腸を切り開いて布状にして用いるopen flap法の2つがある。また利用腸の部位としては,回腸,S状腸,回盲部などがあげられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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