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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻7号

1972年07月発行

原著

下大静脈後尿管の3例

著者: 工藤潔1 千野一郎1 町田豊平1 増田富士男1 小林睦生1 佐藤勝1 大石幸彦1 吉良正士1 南武1

所属機関: 1慈恵医大泌尿器科学教室

ページ範囲:P.589 - P.596

文献概要

緒言
 近年,尿路および血管のレ線診断法の進歩により下大静脈後尿管の診断は容易になり,ここ数年来多数の報告がみられる。欧米では,Hochstetter(1893)1)が剖検上初めて発見し,臨床ではKim-brough(1935)2)が最初に報告した。その後,Pick&Anson3)が26例, Abeshouse&Tankin4)が58例,Quershi&Mulvaney5)が131例を集計した。本邦では,喜多(1928)6))が剖検上2例を初めて発見し,臨床では山本(1941)7)が右腎結核患者の術中に初めて発見している。その後,西浦8)が11例,前川ら9)が32例,今村ら10)が56例,石部ら11)が75例を集計している。最近,われわれは3例を経験したので報告し,自験例3例を含め,1970年末までに集め得た89例について統計的考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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