文献詳細
カラーグラフ 腫瘍シリーズ・8
文献概要
1.肉芽腫
〔症例〕 男,37歳。昭和45年8月頃から腰痛を訴え,某医にて左尿管結石を指摘され当科に紹介された。左尿管走行部に一致して圧痛を認めた。レ線検査により,結石陰影下方に長楕円形の陰影欠損を認め,尿管腫瘍の合併も疑われたが尿管切石術を施行した。
手術時,結石直下の尿管粘膜に赤色半球状の腫瘍を認め,その上から数個の樹枝状の突起がのびていた。肉芽腫も疑われたが,乳頭腫も否定し得なかつた。尿管と周囲との癒着が強く尿管閉塞部を広く切除するのは困難であつたので腎尿管全摘除術を施行した。組織学的には結合織を主としたリンパ球,形質細胞の増多した肉芽腫であつた(弘前大泌尿器科)。
〔症例〕 男,37歳。昭和45年8月頃から腰痛を訴え,某医にて左尿管結石を指摘され当科に紹介された。左尿管走行部に一致して圧痛を認めた。レ線検査により,結石陰影下方に長楕円形の陰影欠損を認め,尿管腫瘍の合併も疑われたが尿管切石術を施行した。
手術時,結石直下の尿管粘膜に赤色半球状の腫瘍を認め,その上から数個の樹枝状の突起がのびていた。肉芽腫も疑われたが,乳頭腫も否定し得なかつた。尿管と周囲との癒着が強く尿管閉塞部を広く切除するのは困難であつたので腎尿管全摘除術を施行した。組織学的には結合織を主としたリンパ球,形質細胞の増多した肉芽腫であつた(弘前大泌尿器科)。
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