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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻8号

1972年08月発行

手術手技

膀胱腫瘍に対するTransurethral resection (TUR)の手術適応と手技

著者: 岡本重禮1

所属機関: 1聖路加国際病院泌尿器科

ページ範囲:P.653 - P.658

文献概要

はじめに
 膀胱腫瘍に対する各種の治療のうち高周波電流を利用する内視鏡的手術操作の試みは遠く1910年にさかのぼる。すなわちEdwin Beerが膀胱鏡を通して膀胱腫瘍を凝固したのが最初である。
 その後1924年に至り,凝固波と切除波の両方が発生できる電気手術器(surgical unit)が完成,外科領域に電気メスが登場するが,泌尿器科領域でもこれを応用し,組織の切除が可能となり,内視鏡手術に革命がもたらされた。膀胱腫瘍を切除するという概念は電気凝固とまつたく異るもので,適応を選ぶことにより膀胱腫瘍を根治し得るものである。その後主として米国において,切除鏡,電気手術器の改良とともに,手術の技術も大いに進歩し,膀胱腫瘍の開放的手術が一応体型づけられた今日といえども,TURはもつとも重要な手術手技となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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