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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻9号

1972年09月発行

文献概要

綜説

睾丸腫瘍

著者: 尾関全彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.757 - P.767

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はじめに
 睾丸腫腸の頻度は決して高いとはいえないが,そのほとんどが悪性であるために泌尿器科領域では,きわめて重要な疾患の1つとなつている。重要な疾患ということの裏をかえせば,未知の事柄があまりに多いということであり,したがつてその診断法,治療法とも今後の研究の発展を待たなければならない点が多い。
 現時点では睾丸腫瘍に関していくつかの問題点があるが,1)病因病態生理についての研究が進んでいない,2)本人の自覚症と医師の触診以外には診断の根拠に乏しいこと,3)治療の方針も組織像に依存しているが,混合型や分化,未分化の差が大きいことから,確立されたものがないなどで,この機会にこれらの問題点を再検討してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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