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手術手技
膀胱腫瘍に対する壁切除と膀胱単純摘出術
著者: 宮崎重1 高崎登1
所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.769 - P.775
文献購入ページに移動膀胱腫瘍の手術的療法に際しては,膀胱部分切除術を行なうか,または膀胱全摘出術を行なうかによつて,尿路変更を必要とするか否かが決定され,後者においては患者の日常生活がかなり制限されることになる。
膀胱の部分切除術を行なう場合,腫瘍が膀胱の前壁,頂部あるいは尿管口よりも3cm以上離れた側壁や後壁に存在しているときには,単純な膀胱部分切除術が可能である。しかし,膀胱三角部や側壁または後壁で尿管口に接近して腫瘍が発生している場合には,尿管口部を含めて膀胱壁を腫瘍と共に切除することが必要であり,尿管膀胱新吻合術を同時に施行しなければならない。
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