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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科26巻9号

1972年09月発行

Urological Letter・138

1つの切開創による複数手術

ページ範囲:P.821 - P.821

文献概要

 麻酔下の患者に2つあるいはそれ以上の手術をする場合には,1つの切開創で行なう方が良い。結石除去のために腎および尿管を露出する際に,腹膜を開き虫垂を切除することはむずかしいことでもないし,有害なことでもない。左尿管結石の手術の際に限られた切開創から虫垂を出すことはかなり困難である。1つの切開創から一般外科医と協同して前記のような手術を何年間かにわたつて何回か行なつたが,合併症も起こさずうまくいつた。虫垂切除は腎あるいは尿管の手術の前に行なう。
 恥骨後式前立腺摘出術の際に横切開で行なえば,鼠径ヘルニアの手術に対して内側から広い視野が得られる。恥骨後式は恥骨上式よりも止血に便利なので好ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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