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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻1号

1973年01月発行

Urological Letter

経尿道機械的操作に対するTrileneの効用/腎瘻管中の凝血塊の除去法

ページ範囲:P.50 - P.50

文献概要

 膀胱鏡検査に際しての麻酔について先般Rawli-ng博士がかいていたが,筆者は数年来Trileneを使つている。上手に使うと通常Trileneは非常に効果的である。しかし,患者にマスクと本剤のガスの臭に慣れさせておかなければならない。また,良い麻酔の状態に達するにはどうしたらよいか,すなわち深呼吸をしばらく我慢してつづけなければならないし,その間,マスクを顔にしつかりつけておかねばならないことなどをよく説明しておかねばならない。まれにはeuphoriaの状態になつたとき,いくらか騒ぎだす人もいるが,こんな例ではマスクを取り去らねばならない。
 Trileneによる麻酔中にいくらか不快感が起こることがあるが,これは差しつかえはない。Brevitalよりもすぐれていると思われることは必要な期間続けられることである。経静脈的麻酔よりも明らかにすぐれている点は,やめると2〜3分で覚醒するので,検査のあと病変について討議できることであり,患者自身で車を運転して帰宅することもできることである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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