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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻10号

1973年10月発行

手術手技

腎瘻術の適応と方法および開放性腎生検法

著者: 百瀬剛一1

所属機関: 1千葉大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.817 - P.822

文献概要

〔腎瘻術の適応と方法〕
はじめに
 腎瘻術Nephrostomyとは体外より腎実質を通して腎盂内に導尿管を留置し排尿路を作る尿路変更術の1種であり,約100年前にLe Dentu, Simonらによつて行なわれた術式である。本法は閉塞性無尿を解除する救急手段として実施されることが多いが,これには一時的腎瘻術と永久的腎瘻術とがあり,後者の場合は尿管が切断されることが多い。
 一時的腎瘻術は尿路の閉塞が解除されれば腎瘻は閉鎖されるもので,閉鎖に当つては導尿管を抜去すればよく,尿路の開通が完全であれば数日で瘻孔は閉鎖するものである。永久腎瘻は尿路の再開が不可能な症例や,一般状態不良な尿路閉塞性疾患で両側腎の機能が不良などの場合が適応となる。しかしながら,泌尿器科学の進歩によるか,最近腎瘻術を行なう機会は減少しているようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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