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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻11号

1973年11月発行

Urological Letter・155

手術のためにPenisをErectさせる方法

ページ範囲:P.940 - P.940

文献概要

 Penisの手術に際してPenisをerectさせておいた方が都合のよいことがある。筆者は過去2年間にこんな経験を数例経験した。患者に話して,刺激して反射性erectionを起こさせようと試みることは理論的には成功するかもしれないが,実際的ではない。その代りとしては,Penisの根部を駆血帯で締めておき,PenisのCo-rporaにヘパリンを添加した生理的食塩水を注射して膨脹させるのが最良の方法だろうと思う。
 実施方法:2本のscalp vein needlcをBuckの筋膜を通して陰茎海綿体中に刺し,この2本の針に各々50mlのヘパリン添加生食水(生理食塩水100mlにヘパリン10mgを加えたもの)を満たした注射器に接続する。Penisの根部に駆血帯を装用する。ついで前述の各注射器から前記ヘパリン溶液を注射する。そこで満足すべきErectionが起こる。注射した液の一部は針の周囲から,あるいは,前に海綿体に切開しておいたりすればそこからも漏れて出る。したがつて,皮下浮腫を予防するには陰茎の皮膚を通してよりも,むしろ露出したうえで筋膜を通して海綿体中に針を刺して行なつた方が良い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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