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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻11号

1973年11月発行

原著

先天性膀胱頸部通過障害の2例

著者: 相戸賢二1 神崎仁徳1

所属機関: 1松山赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.943 - P.947

文献概要

 幼児における下部尿路通過障害は,従来多くの文献に報告されているが,その病因の決定は必ずしも容易でなく,治療方針も報告者によつて一定していない。とくに,下部尿路通過障害としばしば同時に存在する上部尿路の変化が,前者から二次的に発生したものか,あるいは尿管開口部異常に基づく二元的なものかの鑑別は困難で,しかもこれを区別することは治療上重要なことである。今回,われわれは,手術に先立つてかなり長期間の尿道留置カテーテルを行なうことによつて,患児の全身状態を改善し,同時に有効な治療方針をたてた2例を経験したので報告し,本方針のご批判を抑ぐしだいである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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