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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻12号

1973年12月発行

手術手技

腎臓破裂の手術の適応と手術方法

著者: 南武1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.995 - P.1003

文献概要

はじめに
 腎破裂の手術の適応を決めるためにはまず腎損傷にはどんな種類とどんな程度のものがあるかを知つていなければならない。種類はしばらく措いて,程度についてのべる。
 分け方には種々あるが,臨床症状およびレ線所見から当てはめやすいという点と実用的であるという点で,比較的簡単なSpenceらの分類に従つて話を進めていくことにする。第1図のごとく第1群(原著ではMinor Fracture)は腎実質だけの小裂創,あるいは腎盂あるいは腎杯の粘膜にも少しの裂創ができた,あるいは被膜下出血程度のもので,終始保存療法で治り,かつ後遺症も残らないもの。また第3群(Shattered Kidney)はショックの治療をつづけながら腹部単純,IVPをとり,用意のでき次第手術しなければならないようなひどい例である。しかし,この第3群の手術はほとんど腎摘に終わることが多いので,ここでは第2群(Major Fracture)を対象としての手術手技を主として述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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