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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻12号

1973年12月発行

文献抄録

Gallium 67 citrateによる睾丸腫瘍の移転早期診断

ページ範囲:P.1039 - P.1039

文献概要

 睾丸悪性腫瘍の治療は該疾患のstagingの決定が大切で,特に転移の有無の決定が最も肝要である。著者はGallium 67 citrateによる睾丸腫瘍転移巣のスキャンニングを27例の患者について実施して,従来の血液尿の生化学的検査,胸部レ線,肝スキャン,後腹膜リンパ管撮影,後腹膜リンパ節清掃による所見と対比検討した。Gallium−67 citrate 3 mc静注後48時間して全身スキャンを行なつた。著者は4症例について全身スキャンの図説を以て示している。第1例は右側睾丸奇型癌の患者で,リンパ管造影では右旁大動脈節に転移陽性の所見があつたが,G—67スキャンは正常,またリンパ節清掃による36のリンパ節でも転移はなかつた。第2例は胎生癌の後腹膜転移がリンパ管造影で,また胸部レ線でも転移巣が証明されていたが,G−67スキャンでもこれらが明らかに示されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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