icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻3号

1973年03月発行

Urological Letter

会陰・恥骨後膀胱瘻術,他

ページ範囲:P.209 - P.209

文献概要

 会陰部手術または尿道下裂の手術中に,ときには,一時的膀胱瘻を併用した方が良いことがある。こういう時には,長い鋭角に曲つた物を会陰部尿道から膨らましておいた膀胱内に入れ,腹壁を突き上げておき恥骨後部でその物の先端に向つて腹壁と膀胱を切開することによつて容易にかつ素早く目的を達することができる。ついで恥骨上カテーテルを膀胱内に引き込みその部に固定することができる。
 実施に当つては,恥骨後部にある腸管を押しのけておくために,必ず膀胱は常に少しく過剰目に膨らましておく。腸管損傷は,その患者が前に膀胱周囲に外傷を受けていたり,膀胱切開や恥骨周囲の溢流を経験しているような場合に起こりやすい。したがつてこの手術を行なう際には膀胱を過剰に膨らましておくことが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら