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原著
泌尿器科領域における緑膿菌感染—その原因と対策
著者: 加藤弘彰1 松田尚太郎2
所属機関: 1雄勝中央病院泌尿器科 2東北大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.243 - P.247
文献購入ページに移動緑膿菌感染症は漸次増加の傾向にあり,各科において重大な問題となつてきている。検出緑膿菌を菌型分析した報告によれば,長期間低率の発生が持続している場合は種々の菌型が検出されている。一方,短期間に大量発生している場合は同型の菌が高率に発見されており1),交叉感染の可能性のあることを示している。
自験の緑膿菌感染例では菌型分析を行なつていないが,発生状況よりみて菌の院内感染であると考えられた。感染経路の分析とそれに基づく対策により感染例が出現しなくなつたことは,この推測の裏づけとなろう。ここにその間の経緯を報告する。
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