文献詳細
原著
文献概要
緒言
小児期にみられる腎実質の悪性腫瘍であるWilms腫瘍は臨床的に悪性度の高いものであり,肺を始めすべての臓器に転移するといわれている。しかしながら,尿路への転移を来す症例ははなはだまれで文献上数例を数えるに過ぎない。しかるに著者らは肺,肝および腎門部リンパ節には転移を認めず,尿管にのみ浸潤を来したWilms腫瘍の1例を経験したのでここに報告する。
小児期にみられる腎実質の悪性腫瘍であるWilms腫瘍は臨床的に悪性度の高いものであり,肺を始めすべての臓器に転移するといわれている。しかしながら,尿路への転移を来す症例ははなはだまれで文献上数例を数えるに過ぎない。しかるに著者らは肺,肝および腎門部リンパ節には転移を認めず,尿管にのみ浸潤を来したWilms腫瘍の1例を経験したのでここに報告する。
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