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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻5号

1973年05月発行

原著

TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)後の制癌剤膀胱内注入療法による異所性再発予防効果について

著者: 加野資典1 伊藤秦二1

所属機関: 1大阪成人病センター泌尿器科

ページ範囲:P.403 - P.406

文献概要

はじめに
 膀胱腫瘍は多中心性発生という特徴を有しているため,その保存的治療法に際してはいわゆる異所性再発が一つの大きな問題点である。したがつて,その治療に当つては膀胱粘膜全体に対する処置を考慮しなければならない。この観点より,諸家が表在性の膀胱腫瘍に対して有効であると報告している制癌剤膀胱内注入療法は当を得ていると思われる。われわれもTUR-Bt (経尿道的膀胱腫瘍切除術)で肉眼的にわかる腫瘍は完全に切除し,術後肉眼的には見えないが顕微鏡的にはすでに癌化した粘膜に被われている可能性の高い膀胱壁をMitomycin C (以下MMCと略す)あるいはThio-Tepa膀胱内注入療法で叩きTUR-Bt後の異所性再発を防ぐ方法を行なつてみた。その結果再発予防効果を認めたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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