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綜説
前立腺結石
著者: 小池六郎1 池上茂2
所属機関: 1杏林大学医学部泌尿器科学教室 2東京医科歯科大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.443 - P.451
文献購入ページに移動前立腺結石の成因の検索が進むにつれ,組織学的に顕微鏡でやつと発見されるような小さな前立腺結石は思春期以後には多かれ少なかれしばしば発見されるものであることがわかつてきた。Joly(1927)9)も,こういうような小さな前立腺結石はほとんどすべての老人にみられるもので,そのための症状を訴えるものは非常に少なく,病的とはいい難いとしている。そこで少なくともX線写真上で結石像が発見される程度に大きいか,手術により肉眼的に見分けられる程度に大きいものを前立腺結石とするのが妥当であると考えられ,上述の症例もみなこの線に沿つて報告されている。
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