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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻7号

1973年07月発行

文献概要

原著

尿路感染症に関する研究—XI.E.coliにおける薬剤感受性の季節的変動について

著者: 確井亜1 石部知行1 仁平寛已1 小田サキ子2

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科学教室 2広島大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.571 - P.574

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 抗生物質に対する細菌の耐性発現の機序はその大部分にR因子が関与しているといわれ,人の腸内細菌中にこれらは広く存在する1)。一方,動物腸管内細菌においてもR因子が存在し,ここ20年来成長促進の目的で動物飼料に抗生物質が添加されてきたという事実がある。この動物を人が摂取することにより,動物体内の細菌で作られたR因子が人間に影響をおよぼすのではないかという疑問は容易に推定されうる。牛乳やブロイラーなどの食品中で十分に滅菌されずに残つた細菌が増殖に適した温度環境である夏期に増殖し,その細菌によつて汚染された食物を人が摂取することにより,腸管外感染の代表的なものである尿路感染症での尿中細菌の薬剤感受性に変化をおよぼすか否かを追求する目的で,E.coilの季節による耐性変化を検討した成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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