icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科27巻8号

1973年08月発行

原著

尿路感染症に関する研究—Ⅷ.計算板法による尿中桿菌数とcolony countとの関係について

著者: 石部知行1 広本宣彦1 仁平寛巳1

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.671 - P.675

文献概要

 尿中細菌の顕微鏡的検査は細菌尿の存在を推定する簡易検査法として日常診療上広く用いられてきたし,無染色生標本を用いた場合の尿路感染症(以下UTIと略す)診断における尿中細菌数検査の有用性について著者ら2)もすでに報告した。無染色標本による場合にその定量性に対する批判があることから一定時間内(Addis countなど),あるいは一定容積中における尿中有形成分を直接算定する方法が試みられ,後者に関してはBlockand Nynn1)が尿中白血球を対象としてその有用性を明らかにし,その後Stansfeld and Webb5)は非遠沈尿無染色標本において,Stansfeld4)は尿沈渣無染色標本において主として白血球を対象として観察した。しかし,尿中細菌数をこのようにして検討した報告はなお少なく3),著者らも少数例であるが小児を対象として観察したので,ここにその成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら