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原著
選択的副腎静脈撮影により確定診断しえた原発性アルドステロン症の1例
著者: 松岡俊介1 日台英雄1 公平昭男1 桜井英夫2
所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室 2横浜市立大学医学部第1内科学教室
ページ範囲:P.741 - P.745
文献購入ページに移動1955年Connにより原発性アルドステロン症が見出され,本邦でも1957年に鳥飼らにより第1例が報告されてから今日まで143例以上の原発性アルドステロン症が報告されているが,未だに疾患の定義そのものや診断上の問題点が多く解決されないままで残つている。
近年,副腎静脈撮影が副腎腫瘍ことに原発性アルドステロン症診断に有用であるとの報告に接するようになつたが,われわれも最近原発性アルドステロン症の1例に副腎静脈撮影をこころみ,術前確定診断を下すことにより手術を容易に行ない得た1例を経験したので報告する。
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