文献詳細
文献概要
原著
新しい腎スキャン剤,99mTc-penicillamin acetazolamidecomplex(TPAC)による腎シンチグラフィー
著者: 三木誠1 町田豊平1 大石幸彦1 上田正山1 木戸晃1 南武1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.797 - P.802
文献購入ページに移動腎スキャン剤として現在までに203Hg-or197Hg-chlormerodrinをはじめ多くの物質が使用されてきたが,いずれも一長一短がある。
最近ではscintillation cameraの普及に伴い,99mTc標識物質が注目されるようになり,1972年Halpernら1,2)が新しい腎スキャン剤として99mTc-penicillamin acetazolamide complex (TPAC)を発表した。本剤は腎のscanning imageがすぐれていること,とくに腎機能障害時でもよい腎影が得られること,腎被爆が少ないことなどの利点が指摘されている。
掲載誌情報