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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻12号

1974年12月発行

原著

腎移植における膀胱外尿管膀胱新吻合術

著者: 増田富士男1 千野一郎1 佐藤勝1 斉藤賢一1 南武1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.875 - P.879

文献概要

緒言
 同種腎移植では8〜24%に尿路合併症が生ずるといわれており1〜7),その頻度は血管のそれよりも多い。したがつて尿路の処理には血管吻合と同様の慎重さと技術が必要である。腎移植における尿路再建法としては,尿管膀胱新吻合術が最も多く行なわれており,われわれも現在までに行なつた腎移植6例すべてに本法を施行している。
 尿管膀胱吻合は膀胱を切開し,膀胱内で粘膜下にトンネルを形成する術式が最も一般的に施行されており,われわれも最初の3例はこの方法で行なつた。しかし,本法は膀胱を大きく切開する必要があり,手術時間が長く,術後膀胱内へのカテーテル留置も長時間要する。そこでわれわれは最近の3例に膀胱外より粘膜下にトンネルを作る術式を試み好結果を得た。本法は簡単で安全確実に行ない得,カテーテルも翌日抜去できたので,その手技および成績について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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