文献詳細
手術手技
文献概要
緒言
男子悪性腫瘍のうちその1〜4%を占めるとされている陰茎癌の治療に関しては,従来より放射線療法,化学療法そして手術療法などが施行されてきているが,実際の症例にあたつてどういつた治療を選ぶかを決定することは,きわめて難しいところである。
そもそも,本症は男性性器という露出された,発見されやすい場所に発生しながら,その予後は比較的悪いものとされてきている。これは本症が主として包茎患者の陰茎亀頭部あるいは包皮内板に発生するために,その発見が遅れたり,さらにはたとえ早期から気づかれていても,患者の無知と羞恥心などから,われわれ専門医のところにやつてくるのが遅れがちになるところにもその一因があるものと考えられる。
男子悪性腫瘍のうちその1〜4%を占めるとされている陰茎癌の治療に関しては,従来より放射線療法,化学療法そして手術療法などが施行されてきているが,実際の症例にあたつてどういつた治療を選ぶかを決定することは,きわめて難しいところである。
そもそも,本症は男性性器という露出された,発見されやすい場所に発生しながら,その予後は比較的悪いものとされてきている。これは本症が主として包茎患者の陰茎亀頭部あるいは包皮内板に発生するために,その発見が遅れたり,さらにはたとえ早期から気づかれていても,患者の無知と羞恥心などから,われわれ専門医のところにやつてくるのが遅れがちになるところにもその一因があるものと考えられる。
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