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手術手技
陰茎癌の根治手術
著者: 大川順正1 線崎敦哉 新家俊明
所属機関: 1和歌山県立医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.125 - P.131
文献購入ページに移動男子悪性腫瘍のうちその1〜4%を占めるとされている陰茎癌の治療に関しては,従来より放射線療法,化学療法そして手術療法などが施行されてきているが,実際の症例にあたつてどういつた治療を選ぶかを決定することは,きわめて難しいところである。
そもそも,本症は男性性器という露出された,発見されやすい場所に発生しながら,その予後は比較的悪いものとされてきている。これは本症が主として包茎患者の陰茎亀頭部あるいは包皮内板に発生するために,その発見が遅れたり,さらにはたとえ早期から気づかれていても,患者の無知と羞恥心などから,われわれ専門医のところにやつてくるのが遅れがちになるところにもその一因があるものと考えられる。
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