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原著
腎盂と肝に発生せる重複癌の1例
著者: 中神義三1 高橋厚1 近藤隆雄1 廣野晴彦1 陳泮水1 牧田芳久2 田原重忠2
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室 2牧田総合病院
ページ範囲:P.163 - P.167
文献購入ページに移動重複癌は,Billroth (1889)1)が最初に定義し,記載したが,その後Warren & Gates(1932)2)により,多少修正され今日に至つており,最近は多くの報告がみられ,まれな疾患ではなくなつている。
しかし,重複癌のうちでも腎腫瘍,特に腎盂癌と他臓器癌との重複癌はきわめてまれなものであり,本邦では自験例を含めて11例を集計するのみであり,また,肝(ヘパトーマ)との重複癌は本邦では第1例目である。
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