icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻2号

1974年02月発行

原著

胃癌転移による続発性膀胱腫瘍症例

著者: 広田紀昭1 平野哲夫1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.175 - P.179

文献概要

緒言
 膀胱近接臓器の悪性腫瘍が膀胱壁に浸潤,増殖することは比較的しばしば経験される。しかしながら真の続発性膀胱腫瘍,すなわち遠隔転移性膀胱腫瘍は稀で,その頻度は全膀胱腫瘍の0.1〜1%程度といわれている。
 われわれは胃癌根治手術の7年後,他の部には転移,再発の兆なく,膀胱のみに胃癌の転移と思われる腫瘍を認め,これを手術的に剔出しで一応治癒せしめることに成功した。しかし,その3年後患者は再び胃癌の直腸転移によると思われる消化管出血を来たし死亡した。以下その経験を記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら