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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻3号

1974年03月発行

症例検討

後腹膜腫瘤

著者: 小川秋実

ページ範囲:P.225 - P.230

文献概要

 司会 腹部腫瘤の患者さんですが,診断が非常にむずかしく,レントゲン・フィルムの読み方にも問題のある症例です。
 A患者さんは63歳の女性で,主訴は左腹部腫瘤。現病歴は古くから始まつておりまして,昭和20年ごろ左季肋部に鶏卵大の腫瘤が出現したそうです。この腫瘤があるときには嘔気,嘔吐があつて,2日から1週間すると自然に消失しました。この間,下痢も腹痛もなかつたそうです。近医を受診したところ,腸カタルの診断で治療を受けておりました。その後も春ごろになると,同じような症状を繰り返していたそうです。ところが,昭和45年以降は,このような症状が一時おさまつています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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