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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻3号

1974年03月発行

文献概要

原著

尿路結石を合併せる腎細胞癌の長期生存例

著者: 福島克治1 宮崎公臣1 亀田健一1 久住治男1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.233 - P.238

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緒言
 腎細胞癌の大多数は血尿を初発症状とするが,この時期においてすでに癌病巣はかなり進展しているものが多く,本症の早期診断は必ずしも容易でなく,したがつてその予後も良好といえない現状である。今回われわれは,腎腫瘍がきわめて巨大であつたため,腫瘍摘除を術中に断念せざるをえなかつた腎細胞癌症例(尿路結石合併)が,試験開腹術後10年9ヵ月経過した現在なお転移形成もなく正常の社会生活を営んでおり,また腎盂癌と尿路結石の合併は約20%にみられているが,腎細胞癌との合併は稀であり,この2点から興味ある症例と考えられたので,ここに若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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