文献詳細
原著
簡便法による血漿testosteroneのradioimmunoassay法
著者: 白井將文1 松田尚太郎1 中村護2 米沢健三3
所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室 2東北大学医学部放射線医学教室 3東北大学医学部付属病院薬剤部
ページ範囲:P.269 - P.273
文献概要
ヒトの血中には各種のsteroid hormoneが存在するが,中でもtestosteroneは睾丸間細胞で合成され,睾丸の内分泌機能を知る上にtestosteroneを測定することが是非とも必要である。最近血漿testosteroneの測定法としてdouble isotope derivativemethodとか,gas-liquid chromatographyやcom-Petitive protein binding assayなどいろいろの方法が行なわれている。一方1959年Yalow and Berson1)らにより抗原抗体反応を利用して血中のinsulinを測定するいわゆるradioimmunoassay法が開発されて以来,血漿testosteroneの測定にもこの方法が応用されるようになつた。Radioimmunoassay法は抗原抗体反応を利用するので非常に特異的であること,isotopeを使用すればきわめて微量でも測定が可能であるというきわめて巧妙な方法であり,現在ではこの方法を用いて血中に存在するほとんどの蛋白性ホルモンは測定できるようになつた。
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