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特集 泌尿器科領域における生検
尿の細胞診—とくに剥離と再生の立体的観察について
著者: 田崎寛1 木下英親1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.377 - P.384
文献購入ページに移動近年,尿路癌の診断法の1つとして細胞診が注目されているが一般的には補助診断法の域を出ず,病理組織診断との間には依然大きなgapが存在する。
尿の細胞診が補助診断法の域を出ない一つの理由は,目的とする細胞が尿中できわめて多様性のある形態学的な修飾を受けることにある。さらに泌尿器科領域の内視鏡とX線検査の進歩が著しいのに比べて細胞診には技術の自動化以外に見るべき進歩がなく,Papanicolaou法のclass分けにのみ終始するisolateされた領域"細胞診の世界"を造つていることにあると思われる。
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