icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻4号

1974年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科領域における生検

尿の細胞診—とくに剥離と再生の立体的観察について

著者: 田崎寛1 木下英親1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.377 - P.384

文献購入ページに移動
はじめに
 近年,尿路癌の診断法の1つとして細胞診が注目されているが一般的には補助診断法の域を出ず,病理組織診断との間には依然大きなgapが存在する。
 尿の細胞診が補助診断法の域を出ない一つの理由は,目的とする細胞が尿中できわめて多様性のある形態学的な修飾を受けることにある。さらに泌尿器科領域の内視鏡とX線検査の進歩が著しいのに比べて細胞診には技術の自動化以外に見るべき進歩がなく,Papanicolaou法のclass分けにのみ終始するisolateされた領域"細胞診の世界"を造つていることにあると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら