文献詳細
原著
文献概要
緒言
盲管重複尿管(Blind Ending Bifid Ureter)は尿管奇形の中では非常に稀な疾患である。本邦では1929年,高橋1)の尿管憩室としての報告が最初で,その後,尿管憩室という言葉が一般に使用されてきたが,最近,発生過程の見地より盲管重複尿管と尿管憩室を区別する傾向にある。著者らは最近,膀胱腫瘍を合併した盲管重複尿管の1例を経験したので報告し,大矢の集計(1971)2)に10例を加えた31症例について統計的観察を行ない,本症の臨床像について検討する。
盲管重複尿管(Blind Ending Bifid Ureter)は尿管奇形の中では非常に稀な疾患である。本邦では1929年,高橋1)の尿管憩室としての報告が最初で,その後,尿管憩室という言葉が一般に使用されてきたが,最近,発生過程の見地より盲管重複尿管と尿管憩室を区別する傾向にある。著者らは最近,膀胱腫瘍を合併した盲管重複尿管の1例を経験したので報告し,大矢の集計(1971)2)に10例を加えた31症例について統計的観察を行ない,本症の臨床像について検討する。
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