icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻7号

1974年07月発行

文献概要

原著

陰茎壊死をきたしたWegener's Granulomatosis

著者: 長田尚夫1 井上武夫1 平野昭彦1 田中一成1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.549 - P.553

文献購入ページに移動
緒言
 Wegener's GranulomatosisはF.Wegener(19361),19392))によつてくわしく報告された1つの独立疾患である。気道とくに上気道の進行性壊死性病変が先行し,ついで全身に撤布性病巣を生じて各臓器の症状を呈し,とくに腎障害を必発して致命的となり,予後不良な疾患である。現在に至るまで病因が確立されないままに,耳鼻咽喉科,内科,眼科,皮膚科,病理など,広い分野で報告されているが,主な病変が他科領域に属するためか,泌尿器科領域において内外ともいまだ報告がない。
 最近,われわれは陰茎壊死をきたしたWegener'sGranulomatosisの症例を経験した。その臨床経過を報告するとともに,腎障害を惹起するがゆえに泌尿器科医として知つておかなければならない疾患であるので,本症の概要を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら