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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻8号

1974年08月発行

綜説

アルドステロン症

著者: 徳永毅1 近藤厚1

所属機関: 1長崎大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.583 - P.592

文献概要

緒言
 アルドステロン症とは普通Aldosterone (以下Aldoと略す)分泌過剰症(aldosteronism, hyper-aldosteronism)を意味する。Aldo症の概念は,Conn (1955)1)が原発性アルドステロン症(prima-ry aldosteronism,以下PAと略す)の第1例を発表したときにはじまり,また副腎に原発する病変によつてAldo分泌が亢進する場合をPA,副腎以外に原因があつて,二次的にAldo分泌が亢進する場合を続発性アルドステロン症(SA)と分類した。そして,その後の経験から,PAの原因として,副腎皮質腺腫によるものが大部分を占めることが明らかとなつた。その後,多数の症例が発見され,またMiuraら(1968)2)によつて副腎に腺腫が存在しないのにPAと同様の症状を呈する疾患として,副腎皮質ステロイドの生合成に預かる酵素17α-hydroxylaseの先天性欠乏症が見出された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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