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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科28巻8号

1974年08月発行

原著

腎移植後における尿路系外科的合併症

著者: 山田豊1 水野克己1 秋山暢夫1 稲生綱政1

所属機関: 1東大医科学研究所臓器移植生理学研究部

ページ範囲:P.605 - P.610

文献概要

はじめに
 同種腎移植後における尿路系外科的合併症の発生は,古くから数々の報告1〜3)が見られるが,その免疫抑制の特殊性ゆえに,一旦発生するとその治療および尿路再建法に関する重大な関心事は,実際に腎移植にたずさわるチームにとつて,大いに苦慮する点である4,5)。すなわち免疫抑制剤としての特にステロイドによる創傷治癒機転の障害は,一般外科および泌尿器科の諸手術より予想外に大きいものである。
 そこで,尿路感染症を除外し,いわゆる尿路系外科的合併症を中心として,当教室治験例の検討,ならびに昭和47年12月末日までの日本移植学会登録例の統計的観察および若干の文献的考察を行なつてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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