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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻11号

1975年11月発行

原著

陰茎壊死をきたしたWegener's granulomatosisの1例

著者: 松田尚太郎1 光川史郎1 石井延久1 白井将文1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.979 - P.982

文献概要

緒言
 Wegencr’s granulomatosis(以下WGと略す)は1931年Klingerによつて始めて記載されたが,1936年Wegener1)の報告以来一つの独立疾患として扱われるようになつた。これは気道とくに上気道の壊死性病変が先行し,ついで全身に撒布性病巣を生じて各臓器の症状を呈しついには死に至る予後不良な疾患である。全身撒布性病巣の一つとして生殖器や会陰部に潰瘍や壊死を認めたという報告は少なく,Stewart2)が女性会陰部に潰瘍を認め,長田ら3)が陰茎壊死を認めたと報告しているのみである。
 われわれも今回陰茎壊死をきたしたWGと思われる1症例を経験したので若干の文献的考察を加えてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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