文献詳細
原著
文献概要
緒言
重複腎盂尿管は尿路奇形のうちではしばしば見られるもののひとつである。欧米では,その頻度や病態生理に関する報告がいくつも出ているが,本邦では,他の尿路奇形を合併した症例報告がほとんどで,まとまつた報告はまだないようである。そこで,われわれは,当病院である一定期間に撮影されたIVPについて重複腎盂尿管の頻度と形態を調べ,そのうちからいくつかの症例を選んでX-ray cinematographyにより尿管蠕動の観察をも行ない,臨床所見との関連について考えてみた。
重複腎盂尿管は尿路奇形のうちではしばしば見られるもののひとつである。欧米では,その頻度や病態生理に関する報告がいくつも出ているが,本邦では,他の尿路奇形を合併した症例報告がほとんどで,まとまつた報告はまだないようである。そこで,われわれは,当病院である一定期間に撮影されたIVPについて重複腎盂尿管の頻度と形態を調べ,そのうちからいくつかの症例を選んでX-ray cinematographyにより尿管蠕動の観察をも行ない,臨床所見との関連について考えてみた。
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