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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻3号

1975年03月発行

文献抄録

腹部転移著明な絨毛上皮癌の長期生存例

ページ範囲:P.190 - P.190

文献概要

 悪性絨毛上皮癌は一般に予後が極めて不良である。著者は転移著明な上記疾患の治療後30ヵ月健康に生存している症例を報告している。
 症例は22歳白人,6ヵ月来右睾丸の腫脹と両側女性化乳房,肝直下に大型のリンパ節転移と思われる腹部腫瘤を触れる。IVPで右側尿管の側方圧排像と腎盂腎杯の著明な拡張を認める。妊娠反応陽性。1971年12月に高位除睾術が施行された。組織像の主体は精上皮腫で一部に胎生癌,絨毛上皮癌の像が認められ,著者の病院へ転送された。転院後は腹部腫瘤は更に増大し疼痛も加わつてきた。胸部X線縁には転移所見はなかつたが,24時間尿のCGTは210,000国際単位と高い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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