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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻4号

1975年04月発行

原著

血清Ca, P値からみた腎性および腎後性尿毒症

著者: 加藤哲郎1 根本良介1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.271 - P.274

文献概要

はじめに
 慢性腎不全ではVit.Dの腎臓における活性化が低下するため,血清Caの低下と血清Pの上昇を惹起することはよく知られている。しかし,慢性腎不全をきたす症例のうち腎後性の症例については血清Caおよび血清Pの変化が軽度で,Vit.Dの活性化が低下していないと考えられる症例がある。この点について,実験的にはラットを使用して両腎摘出による尿毒症群と尿管結紮による尿毒症群とに分け,それぞれのVit.Dの代謝過程の相違を述べた報告がある1〜3)。そこで,われわれは臨床的に尿毒症と診断された症例を腎実質自体の荒廃による腎性尿毒症と尿路通過障害によつて腎機能の低下した腎後性尿毒症の2群に大別し,血清Caと血清Pに検討を加えた結果,2,3の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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