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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻5号

1975年05月発行

原著

泌尿器科的血管撮影におけるSubtraction法の応用

著者: 一条貞敏1 今村巌1 横山純1 長沢正人1 白岩康夫1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.395 - P.399

文献概要

はじめに
 レントゲン撮影におけるSubtraction法は,1953年Ziedses des Plantcsにより開発された方法であるが,オランダ語,ベルギー語などで記載されたために長らく日の目をみなかつた1)。しかし,1962年William Hanaffeeらにより英文の紹介がなされるや手技の簡単なことも加わり,急速に普及するにいたつたのである2)
 Subtraction法とは,造影剤陰影のみを残し背影の骨陰影などを消却してしまう方法である。簡単に原理を説明するならば,同一写真の陽画と陰画では黒白逆の関係にあることから,これらを重ね合せると像が消失してしまうことになる。これをレントゲン写真に応用し,前もつて撮影しておいた単純写真の陰画を造影剤注入後の陽画に重ねるのである。この操作で単純写真で撮影されていた像は消却されてしまい,造影剤陰影のみが浮き彫りにされるわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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