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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻7号

1975年07月発行

原著

妊娠時に発生した腎自然破裂症例

著者: 長田尚夫1 井上武夫1 平野昭彦1 田中一成1 豊田正治2 吉田昭雄2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室 2聖マリアンナ医科大学東横病院産婦人科

ページ範囲:P.545 - P.550

文献概要

緒言
 腎破裂のうちでも明らかな外傷のない,いわゆる自然破裂はきわめて稀である。しかも,自然破裂を起こす腎には基礎疾患が存在することが多く,正常腎の特発性自然破裂はさらに珍しいものである。
 最近,われわれは妊娠38週婦人に発生した,非外傷性で基礎疾患が存在しない腎自然破裂の症例を経験した。失血性ショック状態で受診し,診断のつかないまま急性腹症として救急手術を行ない,腎摘出術によつて救命し得たので,報告するとともに,その成因について若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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