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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻7号

1975年07月発行

原著

凝固時間が正常でありながら著明な陰茎および陰嚢の血腫を生じた血友病A

著者: 石塚栄一1 村山鉄郎1 里見佳昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.583 - P.588

文献概要

緒言
 われわれ臨床医は,家族歴や既往歴に出血性疾患が認められなければ,術前に出血傾向の検査として,血小板数,出血時間,凝固時間,毛細血管抵抗を行なうのが普通である。
 しかし,先天性血液凝固異常の軽症例では,これら検査がすべて正常値を示す場合が稀にみられる。しかも,20〜30歳になつてなんらかの症状を呈するものがあるといわれる1)。したがつて,極く稀にしか遭遇しないと考えられるが,このような症例であることを知らずに手術を行なつた場合どうすべきかを考えておくことは,臨床医にとつて大切なことと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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