icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻8号

1975年08月発行

原著

腎細胞癌の走査電子顕微鏡による観察

著者: 南武1 高田準三1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.629 - P.634

文献概要

 腫瘍の研究に透過電子顕微鏡(以下電顕と略す)がとり入れられたとき,多くの研究者は腫瘍ことに悪性腫瘍の本態を解明する有力な資料を電顕レベルで得られるのではないかとの大きな期待をもつた。たしかにある点ではこの期待は充たされたといえるが,根本的には電顕レベルの腫瘍観察は,研究上の問題点を精密化した一面,腫瘍細胞についての知見をむしろますます多彩なものとしたのが現状であると考えられる。
 一方,走査電子顕微鏡(以下走査電顕と略す)は1969年頃より医学領域に導入され,遊離細胞および内腔をもつ組織の細胞自由表面の観察が盛んに行なわれるようになつた。しかし,腫瘍組織を走査電顕を使用して研究することについては,まだほとんどなされていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら