文献詳細
原著
尿路性器結核治療中に発症したPAS過敏症の2例
著者: 福島修司1 松岡俊介1 藤井浩1 北島直登1 加藤安彦2
所属機関: 1横浜市立市民病院泌尿器科 2横浜市立市民病院皮層科
ページ範囲:P.677 - P.682
文献概要
肺結核の減少とともに,尿路性器結核の発生も化学療法施行前からみれば減少したという。しかし,まだなくなつたわけでなく,泌尿器科領域ではなお重要な疾患の一つである。われわれの病院でも毎年10名前後の患者が発見されているし1),また堀内2)その他の人達によつて減少してきたものの一定数の患者が発見されていることが指摘されている。
したがつて,泌尿器科にあつても抗結核剤を使用する機会は度々あり,これら薬剤を併用し,かつ長期にわたつて投与するところから各種の副作用の出現に直面することもまれではないと思われる。
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