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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科29巻8号

1975年08月発行

原著

Double Contrast Retrograde Urethrocystography

著者: シータンウン1 斉藤豊一1 小川浩1

所属機関: 1虎の門病院泌尿器科

ページ範囲:P.689 - P.694

文献概要

緒言
 X-rayを利用して男性の尿道の病変を検出する主な方法はRetrograde Urethrography(RU)とEvacuation Cystourethrography(ECU)とがある1)。RUは主として前部尿道,ECUは主として後部尿道の検査であるともいえるが,後者は特に外来の患者に対して不便な点があるので実際に一般に最もよく使用されているのは前者のRU方法である。しかし,RU方法にしてもECU方法にしても,その膀胱内に注入した造影剤によつて膀胱頸部とこれに隣接するProstatic Urethraの一部は造影剤がかさなつてよく描きだされないことが多い。FlocksのAir CystographyとRetro-grade UrethrographyとのComination方法2)はこの膀胱頸部をよく描きだす方法であるが,これもしばしば膀胱頸部はその注入した造影剤とかさなつて詳細な読影ができない場合がある。このために著者はこれとよく似ている方法を考案した。これは特に前立腺肥大症と前立腺癌に対する鑑別診断に非常によい方法であることを経験し,この方法(Double Contrast Retrograde Urethrocysto-graphy:略D-RUC)とこれによる症例のX-ray filmsを従来のRU法によるX-ray filmsと比較しながら紹介し,読者の御批判を得たいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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