文献詳細
原著
文献概要
緒言
1955年,Conn1)が原発性アルドステロン症の第1例を報告して以来,わが国においても数多くの症例が発見されている。本症はそれほど稀な疾患ではないが,なかには定型例と異なり,高血圧以外の症状をまつたく伴わない正常K血症性原発性アルドステロン症5)や,また逆に本症の特有な症状を示しながら,副腎に腺腫が発見されない症例も数多く報告されている。これらの事実から本症の病態生理および鑑別診断のむずかしさがうかがわれる。今回は自験2症例を報告するとともに副腎腫瘍の局在診断法について述べる。
1955年,Conn1)が原発性アルドステロン症の第1例を報告して以来,わが国においても数多くの症例が発見されている。本症はそれほど稀な疾患ではないが,なかには定型例と異なり,高血圧以外の症状をまつたく伴わない正常K血症性原発性アルドステロン症5)や,また逆に本症の特有な症状を示しながら,副腎に腺腫が発見されない症例も数多く報告されている。これらの事実から本症の病態生理および鑑別診断のむずかしさがうかがわれる。今回は自験2症例を報告するとともに副腎腫瘍の局在診断法について述べる。
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