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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻1号

1976年01月発行

綜説

尿路の発癌物質

著者: 吉田修1

所属機関: 1京都大学医学部泌尿器科学

ページ範囲:P.13 - P.20

文献概要

はじめに
 一般に尿路とよばれる腎杯,腎盂,尿管,膀胱,尿道より発生する癌にはいろいろな意味で共通した要素が多い。尿路の発癌物質については,膀胱癌のそれを論ずることにより尿路癌の発癌物質を論ずることになるといつても本質的に誤りではないといえよう。
 さて膀胱の発癌物質について解説する場合,いろいろな面からの試みが可能であろうが,筆者は次のことを念頭において本文を書いた。第一は膀胱の化学発癌研究の歴史を記述し,その研究の流れの中に臨床医学がはたした役割と今後はたすべき課題をくみとることができるようにすること。第二は膀胱の発癌物質について,泌尿器科医にとつて必要と思われるものを記述すること。第三はこれらの発癌物質を用いての実験モデルについて検討し,いかなるものが尿路癌の臨床において必要とされているかについて考察することである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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